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在宅認知症ケア連絡会 [高齢者と薬]

水曜日に、「在宅認知症ケア連絡会」に参加。
医療関係者、介護職、家族などが100人以上が参加し、
お年寄りの焦燥や暴言、暴力などについての事例発表やグループディスカッションを行いました。

非常に興味深かったのが、薬の話です。
たとえば、夜間奇声をあげる認知症の方がいたとします。
介護する家族が眠れない、近所迷惑だという理由で、医師は
しばしば活動レベルを下げる薬を処方します。
その結果、その方は奇声は発さなくなったものの、
寝たきりで意識も朦朧とすることが多くなりました。

まず、考えるべきなのが、なぜ大声を発するのか。
それは、トイレに行きたいとの意思表示かもしれないし、
言葉を失い不安が高まり、孤独感が絶頂に達したのかもしれません。
そうした声は、何かのサインかもしれないのですが、
それを奇声と決め、対処すべき問題だとするのは、
実は家族であり、医師であるのです。
もしかすると、イライラや暴力などは、薬で対処すべき
ことではなく、ケアのやり方の問題なのかもしれないのです。

不安 → 抗不安薬
幻覚 → 抗精神薬
一見分かりやすい、こうした対処の発想自体が問題なのかもしれません。
これは、医師のあり方の問題だけではありません。

「体調や肌の調子が悪いのには何かが不足しているからだ。だからそれを補給しなければならない」 ---私たちはしばしばこのような欠乏の強迫観念にとらわれがちである。
(福岡伸一「動的平衡」木楽舎)


体調を崩す原因、生活習慣や働き方、食事のバランスなどに目を向けず、
対処療法的にサプリメントを飲む、といった私たちの発想が認知症のケアの現場にも見られるのではないでしょうか。薬が必要なときも当然あるでそうが、あくまで暮らしを支えるひとつの手段であることを、医師も家族も認識する必要があると思います。






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