認知症の新薬登場でどうなるのか? #kaigo [薬]
認知症の新薬登場でどうなるのか?
和光病院の斉藤正彦先生が、分かりやすく、かつ的確な評価をされています。
私も、基本的に、斉藤先生の見立てに同感です。
若干薬が効くメカニズムや副作用などが異なるため、新薬により助かる人はでてくると思います。しかし、以前からこの薬がある欧米で、現在もアリセプトのシェアが6~7割であることを考えると、本質的に認知症の治療環境が変わるものではないと思います。
確かに、もっと効く薬があればいいし、根治できる薬が生まれれば素晴らしいことだと思います。しかし、今回の新薬に関しては、一般の人の間に、過剰な期待が醸成されてしまっているというのが現状ではないかと思います。新聞記事ひとつひとつは、それほど煽るようなことは書いていないことが多いと思いますが、やはり「新薬登場」という見出しだけでも、そこに行間を補って読んでしまう、切実な望みというものも背景にあるような気がします。
この動画を配信している「認知症ラボ」は、以前もブログで紹介しました。
震災への対応などタイムリーな話も掲載されており、有益な情報源となると思います。

http://dementia.or.jp/
運営しているNPOの方に伺いましたら、今後、斉藤正彦先生のタイムリーな話をはじめ、役立つ動画配信を強化していくそうです。先日お知らせしたサイト改善のためのモニター期間が、震災の影響で十分な数のアンケートが集まらなかったそうで、期間を4月いっぱいまで延長して行うそうですので、よければアンケートもお送りください。充実したサイトになるといいですね。
(以下、以前の紹介文を掲載します)
NPO法人認知症ラボが運営しているウェブサイト「認知症ラボ」は、認知症に関する情報源の紹介や講演会などの動画を見ることができます。(動画など一部は有料会員向けです。)
現在、更に多くの人に役立つサイトを目指して、ユーザーのみなさんからご意見や感想を伺うモニターキャンペーンを行っているそうです。普段は会員向けの動画コンテンツなども、モニター期間中、希望者は閲覧できるそうですので、興味のある方は是非ご覧いただき、アンケートお願いいたします。認知症フレンドシップクラブなどでも、イベント情報などを掲載いただき、お世話になっているサイトですので、みなさん、是非ご協力ください。
<モニター期間>
4月30日(土)まで
<参加方法>
※ 有料コンテンツを見ない場合は、(3)だけで結構です。
(1)まず、「認知症ラボ事務局」宛てにメールをお送りください。
info@dementia.or.jp(NPO事務局)
事務局より、モニター用のID・パスワードなどが送られてきます。
(2)認知症ラボhttp://dementia.or.jp/をご覧ください
送られてきたIDとパスワードを使ってログインください。
(2)下記フォームより、アンケートにご記入いただき、送信ボタンを押す
フォームはこちら(https://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dDBOX1c2LU1xTHZBR0RCV1dmUm12cUE6MQ)
アンケートは、11問、5分程度で終わります。
和光病院の斉藤正彦先生が、分かりやすく、かつ的確な評価をされています。
私も、基本的に、斉藤先生の見立てに同感です。
若干薬が効くメカニズムや副作用などが異なるため、新薬により助かる人はでてくると思います。しかし、以前からこの薬がある欧米で、現在もアリセプトのシェアが6~7割であることを考えると、本質的に認知症の治療環境が変わるものではないと思います。
確かに、もっと効く薬があればいいし、根治できる薬が生まれれば素晴らしいことだと思います。しかし、今回の新薬に関しては、一般の人の間に、過剰な期待が醸成されてしまっているというのが現状ではないかと思います。新聞記事ひとつひとつは、それほど煽るようなことは書いていないことが多いと思いますが、やはり「新薬登場」という見出しだけでも、そこに行間を補って読んでしまう、切実な望みというものも背景にあるような気がします。
この動画を配信している「認知症ラボ」は、以前もブログで紹介しました。
震災への対応などタイムリーな話も掲載されており、有益な情報源となると思います。
http://dementia.or.jp/
運営しているNPOの方に伺いましたら、今後、斉藤正彦先生のタイムリーな話をはじめ、役立つ動画配信を強化していくそうです。先日お知らせしたサイト改善のためのモニター期間が、震災の影響で十分な数のアンケートが集まらなかったそうで、期間を4月いっぱいまで延長して行うそうですので、よければアンケートもお送りください。充実したサイトになるといいですね。
(以下、以前の紹介文を掲載します)
NPO法人認知症ラボが運営しているウェブサイト「認知症ラボ」は、認知症に関する情報源の紹介や講演会などの動画を見ることができます。(動画など一部は有料会員向けです。)
現在、更に多くの人に役立つサイトを目指して、ユーザーのみなさんからご意見や感想を伺うモニターキャンペーンを行っているそうです。普段は会員向けの動画コンテンツなども、モニター期間中、希望者は閲覧できるそうですので、興味のある方は是非ご覧いただき、アンケートお願いいたします。認知症フレンドシップクラブなどでも、イベント情報などを掲載いただき、お世話になっているサイトですので、みなさん、是非ご協力ください。
<モニター期間>
4月30日(土)まで
<参加方法>
※ 有料コンテンツを見ない場合は、(3)だけで結構です。
(1)まず、「認知症ラボ事務局」宛てにメールをお送りください。
info@dementia.or.jp(NPO事務局)
事務局より、モニター用のID・パスワードなどが送られてきます。
(2)認知症ラボhttp://dementia.or.jp/をご覧ください
送られてきたIDとパスワードを使ってログインください。
(2)下記フォームより、アンケートにご記入いただき、送信ボタンを押す
フォームはこちら(https://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dDBOX1c2LU1xTHZBR0RCV1dmUm12cUE6MQ)
アンケートは、11問、5分程度で終わります。
認知症 医療には何ができるのか? [薬]
木曜日は、2ヶ月に一度行っている「お福の会」が開かれました。
去年1月に放送したNHKスペシャル「認知症 なぜ見過ごされるのか」という討論番組に出演した、
認知症に関わる人々(本人家族、医師、介護職、研究者、行政など)が呼びかけ人になり、認知症について語らい、意見を交わし、新しい潮流を作っていこうという場になっています。ちなみに、お福のというのは、第1回で集まった居酒屋の名前で、毎回40人くらいが集まり、飲みつつ、トークセッションを行ってきました。
今回のテーマは、「BPSD※と薬」ということで、
認知症の方の訪問診療を専門にする医師・木之下徹氏
×
認知症の人と家族の会 機関紙ぽーれぽーれの編集長・鎌田松代氏
によるトークセッションでした。
※ BPSDというのは、behagical and psychological symptoms of dementiaの略で、認知症に伴う行動障害と精神症状のこと。例えば、興奮や妄想、幻覚だったり、暴言・暴力、拒絶、収集、「はいかい」などを指します。
非常に興味深かったのは・・・
一般的な医療の世界では、BPSDをどのように抑制するか、どの薬を使うと症状を抑えられるか、という対処法の問題ととらえられがちだが、実はこうした症状の多くが原因を見つけることで防ぐことが可能であり、むしろ対処療法的発想こそがBPSDを悪化させる要因になっているという点でした。
どういうことかと言うと・・・
BPSDを悪化させる要因のベスト3
第1位 薬(38%)
第2位 体の病気(23%)
第3位 家族や介護の環境(11%)
つまり、「認知症は治りませんから、対処療法しかないですよ」なんて言う医師が治療をすると、よくなるどころか、悪化さえすることが少ないのです。認知症の現場の最前線にいる人々の間では、「BPSDを抑制する」という考え方から、「BPSD」を理解するという考え方に変わってきているそうです。
認知症の人を前にした医師は、
体の悪い部分を取り除いたり、
抗生物質で命を守るようには、
分かりやすい活躍はできません。
しかし、その人と家族が生活を送るために、
障害となっている事柄を医療面で考察し、
蓄積された経験やデータなども参照しながら、
薬がマイナスに作用しないように、一緒に考えいてく
ことは可能だと思います。
しばしば介護の現場で聞かれる「医療不要説」でもなく、
「先生、なんとかしてください!」といった医師崇拝でもなく、
医療者との関係の作り方が求められている、そんな風に感じました。
去年1月に放送したNHKスペシャル「認知症 なぜ見過ごされるのか」という討論番組に出演した、
認知症に関わる人々(本人家族、医師、介護職、研究者、行政など)が呼びかけ人になり、認知症について語らい、意見を交わし、新しい潮流を作っていこうという場になっています。ちなみに、お福のというのは、第1回で集まった居酒屋の名前で、毎回40人くらいが集まり、飲みつつ、トークセッションを行ってきました。
今回のテーマは、「BPSD※と薬」ということで、
認知症の方の訪問診療を専門にする医師・木之下徹氏
×
認知症の人と家族の会 機関紙ぽーれぽーれの編集長・鎌田松代氏
によるトークセッションでした。
※ BPSDというのは、behagical and psychological symptoms of dementiaの略で、認知症に伴う行動障害と精神症状のこと。例えば、興奮や妄想、幻覚だったり、暴言・暴力、拒絶、収集、「はいかい」などを指します。
非常に興味深かったのは・・・
一般的な医療の世界では、BPSDをどのように抑制するか、どの薬を使うと症状を抑えられるか、という対処法の問題ととらえられがちだが、実はこうした症状の多くが原因を見つけることで防ぐことが可能であり、むしろ対処療法的発想こそがBPSDを悪化させる要因になっているという点でした。
どういうことかと言うと・・・
BPSDを悪化させる要因のベスト3
第1位 薬(38%)
第2位 体の病気(23%)
第3位 家族や介護の環境(11%)
つまり、「認知症は治りませんから、対処療法しかないですよ」なんて言う医師が治療をすると、よくなるどころか、悪化さえすることが少ないのです。認知症の現場の最前線にいる人々の間では、「BPSDを抑制する」という考え方から、「BPSD」を理解するという考え方に変わってきているそうです。
認知症の人を前にした医師は、
体の悪い部分を取り除いたり、
抗生物質で命を守るようには、
分かりやすい活躍はできません。
しかし、その人と家族が生活を送るために、
障害となっている事柄を医療面で考察し、
蓄積された経験やデータなども参照しながら、
薬がマイナスに作用しないように、一緒に考えいてく
ことは可能だと思います。
しばしば介護の現場で聞かれる「医療不要説」でもなく、
「先生、なんとかしてください!」といった医師崇拝でもなく、
医療者との関係の作り方が求められている、そんな風に感じました。
必見!高齢者に処方すべきでない薬リスト [薬]

高齢者は、数種類から、時には十数種類の薬を飲んでいることがあります。
私自身も、症状と生活を見ることなく投薬をしたことで、意識がもうろうとしたり、転倒などを引き起こしたというケースを取材したことがあります。誤った治療によって症状が引き起こされているのに、認知症によるものだと思いこみ、きちんと対応しない、こういったケースは少なくなりのです。
今、薬を飲んでいる方、もしくはその家族の方に参考にしていただきたいのが、
「高齢者が避けることが望ましい薬剤リスト」です。
これは、国立保健医療科学院疫学部部長の今井博久氏らが作ったものです。米国で用いられている高齢患者の薬剤処方の基準「Beers Criteria」の日本版に相当するもの。高齢者において、疾患や病態に関係なく一般に使用を避けることが望ましい薬剤46種類と、特定の疾患・病態において使用を避けることが望ましい薬剤25項目がリストアップされています。
高齢者は、薬に対して過剰に反応してしまったり、違和感や異変があってもそれを伝えることができないことも多く、投薬に対しては慎重になる必要があると思います。
例えば、以下のような会話・・・
家族「昼夜が逆転するので、なんとかしてください、先生」
医師「それじゃあ、睡眠導入剤をだしておきましょう」
一見、普通の会話に聞こえますが、医師はなぜ症状がでているのかを調べもせずに、言われた症状に対処する薬を出してしまう。これでは、ほとんどドラッグストア状態です。特に抗不安薬と向精神薬というのは、精神科医が専門に使うもので、専門性のない一般医が処方すべきでないと思います。リストにもありますが、認知症関係でよく出てくるのが、ベンゾジアゼピン系の薬です。もちろん、専門的な知見をもった医師の下で、目的を明確に処方されるのであればよいと思いますが、安易な薬の使用にならないように、本人家族のみなさん、一度チェックしてみてください。







